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幕末の頃 堂島川にて 怪しき舟から多量のラシャ(羅
紗)と 名前不詳のこの花が押
収された。 与力 ”若津辰盛” らが取り調べ 「 蘭らし
きゆえ 蘭学の大家に聞くべ 」
と 配下の同心を適塾に走らせた。 緒方洪庵先生は
「 ワシャシラン 」 と仰せで
したとの報告に ナルホド と呟いた与力は 紅紫の絹
の様な花弁と 傍らの分厚い毛織物
を横目で見比べながら 「 羅紗 三十八反 及 "和紗
紫蘭" 一鉢 」 と目録に記し
大坂町奉行 ”本間甲斐守” に報告したという。 - 杉田幻覚 著 「 蘭学ウソ始 」 浪花上塗り版 よ り - |
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